RubyKaigi 2026 セッションガイド

開催地: 函館アリーナ & 函館市民会館 | 函館市

📅 2026年4月22日-24日
🎤 全68セッション
09:30-10:30
09:30-10:30 Large Hall JA
ボックスビルディングへの旅
The Journey of Box Building
🔧 Ruby Internals
📖 概要

Ruby Box - Ruby 4.0の新実験的機能。ボックスの検出と決定の技術的課題。

📚 背景知識

Ruby 4.0で検討されているBoxing機能は、値型と参照型の統一的な扱いをもたらす実験的な試みです。ジェネリック型システムの基盤となり、メモリ効率とパフォーマンスのバランスを取ります。Cの構造体のようにスタックに配置できながら、Rubyのオブジェクト指向モデルとの互換性を保つ必要があります。この話では、Boxの検出アルゴリズムと最適化の意思決定プロセスについて掘り下げます。

🎯 注目ポイント
  • Value型とReference型の統一的な扱い方とその設計課題
  • メモリレイアウトと最適化の判断基準
  • Ruby 4.0のジェネリック実装に向けた基盤
🔗 関連リソース
10:50-11:20
10:50-11:20 Large Hall WEBASSEMBLY
Funicular: PicoRuby.WASM搭載ブラウザアプリフレームワーク
Funicular: A Browser App Framework Powered by PicoRuby.WASM
🌐 WebAssembly 🏗️ Web & Infrastructure
📖 概要

PicoRubyベースのブラウザフレームワーク。フルスタックRuby。

📚 背景知識

PicoRubyはmrubyの軽量化版で、WebAssemblyにコンパイルしてブラウザで実行できます。Funicular は PicoRuby.WASM をベースにした Web フレームワークで、バックエンドもフロントエンドも Ruby で書けるフルスタック環境を提供します。従来の JavaScript フレームワークと異なり、Ruby の柔軟性をクライアント側でも活用でき、開発効率が大幅に向上します。ブラウザ内での Ruby 実行は数 MB のバイナリサイズで実現されます。

🎯 注目ポイント
  • PicoRuby.WASM によるフロントエンド開発の可能性
  • フルスタック Ruby アプリケーションの構築方法
  • ブラウザ環境での Ruby ランタイムの制約と最適化
🔗 関連リソース
10:50-11:20 Sub Arena EN
テストをスキップできる時は?テスト影響度分析
When Can You Skip a Test? Tracking Test Impact
🧪 Testing & Quality
📖 概要

テスト影響度分析エンジン。Datadog gem。年間15万時間のCI時間節約。

📚 背景知識

大規模プロジェクトでは、コード変更時にすべてのテストを実行するのは非常に時間がかかります。テスト影響度分析は、変更したコードに関連するテストのみを実行する技術です。Datadog Ruby gem は、実行時の動的解析を用いて、どのテストがどのコード部分に依存しているかをマッピングします。これにより、CI時間を大幅に削減でき、開発サイクルが高速化されます。

🎯 注目ポイント
  • 動的テスト依存関係グラフの構築と管理
  • CI時間削減による開発効率の向上
  • スケーラブルなテスト影響度分析の実装
🔗 関連リソース
10:50-11:20 Small Hall JA
date ライブラリのルーツへ
Back to the roots of date
🔧 Ruby Internals
📖 概要

dateライブラリのpure Ruby再実装への挑戦。

📚 背景知識

Ruby の date ライブラリは伝統的に C 拡張として実装されていますが、この話は pure Ruby による再実装を目指した取り組みです。暦の計算は複雑で、うるう年や月の日数、タイムゾーン変換などを正確に扱う必要があります。pure Ruby 実装によって、保守性と移植性が向上し、Ruby 処理系間での一貫性も実現できます。

🎯 注目ポイント
  • 暦計算ロジックの pure Ruby での実装戦略
  • C 拡張から pure Ruby への移行による利点
  • パフォーマンスと保守性のトレードオフ
🔗 関連リソース
11:30-12:00
11:30-12:00 Large Hall EN
Ruby パーサーのレキサーハックからの解放
Liberating Ruby's Parser from Lexer Hacks
🔧 Ruby Internals
📖 概要

PSLR(1)パーサー。Lramaでの実装。レキサーハックからの解放。

📚 背景知識

Ruby のパーサーは従来、複雑な文法規則をレキサー(字句解析器)内のハック的な処理で補補していました。PSLR(1) は Practical Scannerless LR(1) パーサーで、スキャナーレス設計により、パーサーとレキサーの相互作用を排除します。Lrama は Ruby の LR パーサージェネレータで、この複雑な文法をより宣言的に表現できます。レキサーハックからの脱却は、パーサーの保守性と拡張性を大幅に向上させます。

🎯 注目ポイント
  • PSLR(1)パーサーの設計思想とスキャナーレスアプローチ
  • レキサーハックが引き起こしていた問題の具体例
  • Lrama による新しいパーサー実装の利点
11:30-12:00 Sub Arena EN
百万エージェントの Ruby: AI 時代の Ractor-Local GC
Million-Agent Ruby: Ractor-Local GC in the Age of AI
⚡ Performance 🔧 Ruby Internals
📖 概要

Ractor-Local GC。M:Nスレッディング。AIエージェントフレームワーク。

📚 背景知識

Ractor は Ruby 3.0 で導入された並列実行の仕組みで、各 Ractor は独立した GC(ガベージコレクション)を持つことができます。Ractor-Local GC により、複数の Ractor が同時に GC を実行でき、グローバルロック(GVL)の競合が減ります。M:N スレッディングモデルでは、複数のユーザースレッドが少数の OS スレッド上でスケジュールされ、軽量な並列実行が可能になります。AI エージェントフレームワークでは、数百万のエージェントを効率的に管理する必要があり、この技術が重要です。

🎯 注目ポイント
  • Ractor-Local GC の設計と実装
  • M:N スレッディングモデルとスケジューリング
  • AI エージェント管理での並列化の活用
11:30-12:00 Small Hall JA
ポータブルで高速な並列テストランナーの実装
Portable and Fast - How to implement a parallel test runner
🧪 Testing & Quality
📖 概要

test-unitのポータブルな並列テスト実行。Windows対応。

📚 背景知識

test-unit は Ruby の標準的なテストフレームワークで、単体テストの実行を支援します。複数のテストを並列実行することで、CI 時間を大幅に短縮できます。ただし、Windows と Unix/Linux でプロセス管理の方法が異なるため、ポータブルな実装は困難です。この話では、両プラットフォームで効率的に動作する並列テストランナーの設計と実装について説明します。

🎯 注目ポイント
  • テスト並列化の実装手法とプラットフォーム間の違い
  • Windows と Unix での fork/spawn の使い分け
  • テスト間の依存関係とリソース競合の管理
🔗 関連リソース
13:30-14:00
13:30-14:00 Large Hall JA
MCP を活用した RuboCop の探索
Exploring RuboCop with MCP
🔌 Tools & Libraries 🧪 Testing & Quality
📖 概要

AI時代のRuboCop。MCPサーバー統合。

📚 背景知識

RuboCop は Ruby コードの品質チェックと自動修正を行う強力なリンティングツールです。Model Context Protocol (MCP) はクロード等の AI モデルが外部ツールと連携するためのプロトコルです。RuboCop を MCP サーバーとして統合することで、AI が開発中のコードを自動的にチェックし、改善提案を行えます。これは開発効率の大幅な向上と品質の統一的な維持をもたらします。

🎯 注目ポイント
  • MCP プロトコルの基本と AI ツール統合
  • RuboCop 検査結果の構造化と AI への提示方法
  • 自動修正と AI 提案のワークフロー
🔗 関連リソース
13:30-14:00 Sub Arena EN
ext/profile、つまり正直なプロファイラーの実装
ext/profile, or How to Make Profilers Tell the Truth
⚡ Performance 🔧 Ruby Internals
📖 概要

CRuby内蔵プロファイラー。外部プロファイリングの限界突破。

📚 背景知識

プロファイリングは Ruby アプリケーションのパフォーマンス瓶頸を特定するための重要な技術です。従来のプロファイラーは外部ツール(stackprof など)として実装されており、測定オーバーヘッドや GVL 挙動の複雑さにより、正確な計測が難しい場合があります。ext/profile は CRuby に組み込まれたネイティブプロファイラーで、VM 内部の深い情報にアクセスでき、より正確な性能測定が実現されます。

🎯 注目ポイント
  • 外部プロファイラーの限界と測定誤差の原因
  • VM 内部情報を活用した正確なプロファイリング
  • GVL が測定結果に与える影響とその補正
🔗 関連リソース
13:30-14:00 Small Hall JA
mruby on C#: VM 実装からゲームスクリプティングまで
mruby on C#: From VM Implementation to Game Scripting
🤖 mruby/PicoRuby
📖 概要

MRubyCS - pure C#によるmruby VM。Unity/ゲームスクリプティング。

📚 背景知識

mruby は C で実装された軽量 Ruby VM で、組み込み用途に使用されます。MRubyCS は mruby を C# で完全に再実装したプロジェクトで、Unity などの C# ベースのゲームエンジンで Ruby スクリプトを実行できます。C# の豊富なエコシステムとの相互運用性により、ゲーム開発の生産性が向上し、Ruby の柔軟な記述性を活用できます。

🎯 注目ポイント
  • mruby VM アーキテクチャの理解と C# での再実装
  • C# ↔ Ruby 間の相互運用性の設計
  • ゲーム開発でのスクリプト言語活用の実践例
🔗 関連リソース
14:10-14:40
14:10-14:40 Large Hall EN
Ruby のスケジューラー: I/O 改善
Ruby's Scheduler: Improving I/O
⚡ Performance
📖 概要

優先度スケジューラー。I/Oバウンドスレッドの応答性改善。

📚 背景知識

Ruby 3.0 で導入されたファイバー(Fiber)ベースのスケジューラーは、非同期 I/O をより効率的に扱えます。スケジューラーが複数のタスク間の CPU 時間配分を制御し、I/O 待機中は他のタスクが実行されます。優先度ベースのスケジューリングにより、重要なタスクを優先でき、システム全体の応答性が向上します。

🎯 注目ポイント
  • ファイバーとスケジューラーの基本概念
  • 優先度ベーススケジューリングの実装
  • I/O 効率と CPU 使用率のバランス
14:10-14:40 Sub Arena EN
8 ビットの世界のmruby: Zilog Z80 向け mruby VM
mruby in the 8-bit world: mruby VM for Zilog Z80
🤖 mruby/PicoRuby
📖 概要

Z80プロセッサ上のmruby VM実装。8ビットの世界。

📚 背景知識

Zilog Z80 は 1970 年代に開発された 8 ビットプロセッサで、レトロコンピュータや教育機器で今も使用されています。メモリは数 KB ~ MB 程度と極めて限定的です。mruby を Z80 上で実行するには、メモリ効率とパフォーマンスの最適化が必須です。この実装は、古いハードウェアでも動作するスクリプト言語環境を実現します。

🎯 注目ポイント
  • 8 ビットプロセッサの制約とプログラミングの工夫
  • mruby VM の最小化と最適化戦略
  • レガシーハードウェアの活用と教育的価値
🔗 関連リソース
14:10-14:40 Small Hall JA
急速スタート: Ruby が支援する高速インターネット接続
Rapid Start: Faster Internet Connections, with Ruby's Help
🏗️ Web & Infrastructure
📖 概要

Fastlyの新アプローチ。帯域幅推定の初期動作改善。Rubyでの分析。

📚 背景知識

インターネット接続の初期段階で利用可能な帯域幅を正確に推定することは、適応的ビットレート制御に重要です。Fastly は CDN サービスプロバイダーで、ユーザーへのコンテンツ配信を最適化しています。Ruby は、ネットワーク挙動の分析やアルゴリズム検証に用いられ、高速な帯域幅推定アルゴリズムの開発に寄与します。

🎯 注目ポイント
  • 初期帯域幅推定アルゴリズムの課題
  • ネットワーク測定データの解析と処理
  • Ruby による実験と検証のワークフロー
🔗 関連リソース
14:50-15:20
14:50-15:20 Large Hall JA
機械の王国: オペレータとコマンドの物語
Kingdom of the Machine: The Tale of Operators and Commands
🔧 Ruby Internals
📖 概要

パーサーが直面する根本的問題。演算子の優先順位。

📚 背景知識

プログラミング言語のパーサーは、演算子の優先順位と結合性を正確に扱う必要があります。Ruby では複雑な演算子が多く、新しい演算子の追加や既存の優先順位ルールの維持は困難です。この話では、パーサー設計における演算子の扱い方の根本的な問題と、言語デザインの観点からの解決策について探ります。

🎯 注目ポイント
  • 演算子の優先順位と結合性の定義
  • パーサーの複雑性と拡張性のトレードオフ
  • 言語デザインの決定が与える長期的影響
14:50-15:20 Sub Arena EN
ライブコードからサウンドへ: Ruby ライブコーディングエンジンの構築
From Live Code to Sound: Building a Ruby Live Coding Engine
🎮 Fun & Creative
📖 概要

strudel-rb。Rubyでアルゴリズミック音楽のライブコーディング。

📚 背景知識

ライブコーディングは、パフォーマンス中にコードをリアルタイムで編集・実行する表現手法です。strudel は Tidal Cycles からインスパイアされた Web ベースの音楽プログラミング環境で、strudel-rb はそれを Ruby で実装したものです。REPL インタラクションとシーケンサー連携により、即興音楽制作が可能になります。

🎯 注目ポイント
  • ライブコーディングの特性と実装課題
  • 音声シーケンシングと REPL の統合
  • リアルタイム性の確保とパフォーマンス最適化
🔗 関連リソース
14:50-15:20 Small Hall JA
マルチ VM オペレーティングシステムとしての PicoRuby
PicoRuby as a Multi-VM Operating System
🤖 mruby/PicoRuby
📖 概要

マイコン用OS。複数PicoRuby VMの並行実行。Family mruby OS。

📚 背景知識

PicoRuby はマイコン(マイクロコントローラー)用の軽量 Ruby 実装です。複数の PicoRuby VM を同時実行するマルチタスクオペレーティングシステムとして機能し、複数のタスクが独立して実行されます。Family mruby OS は、このアーキテクチャを採用した実験的 OS で、IoT デバイスの複雑な処理を Ruby で記述できます。

🎯 注目ポイント
  • 複数 VM の並行実行とスケジューリング
  • マイコン環境でのメモリ管理とリソース制御
  • マルチタスク OS のための言語設計
🔗 関連リソース
16:00-16:30
16:00-16:30 Large Hall EN
ZJIT の設計と実装、そしてこれからの 5 年
The design and implementation of ZJIT & the next five years
⚡ Performance 🔧 Ruby Internals
📖 概要

ZJIT設計と実装。定数畳み込み、値番号付け、エスケープ解析。

📚 背景知識

YJIT は Shopify が開発した Ruby の JIT コンパイラで、Ruby 3.1 以降に統合されています。ZJIT はその後継で、より高度な最適化パスを導入しています。定数畳み込み(constant folding)では、実行時に定数式を計算します。値番号付け(value numbering)は、同じ値を持つ式を識別し、重複計算を排除します。エスケープ解析は、オブジェクトがスタックに留まるかヒープに逃げるかを判定し、メモリ配置を最適化します。

🎯 注目ポイント
  • JIT コンパイルの最適化パスの体系
  • 定数畳み込み、値番号付けの実装戦略
  • エスケープ解析とメモリ効率化
🔗 関連リソース
16:00-16:30 Sub Arena WEBASSEMBLY
TutorialKit.rb: Wasm で動作するインタラクティブ Ruby gem ドキュメント
TutorialKit.rb: interactive Ruby gem docs powered by Wasm
🌐 WebAssembly 📚 Education & Documentation
📖 概要

ブラウザ内インタラクティブRubyチュートリアル。Ruby Association Grant 2025。

📚 背景知識

gem ドキュメントは従来、静的な HTML で提供されていました。TutorialKit.rb は WebAssembly で Ruby コードをブラウザで直接実行でき、ドキュメント内のコード例をインタラクティブに試せます。Ruby Association Grant 2025 で支援され、gem 利用者の学習効率を大幅に向上させます。

🎯 注目ポイント
  • WebAssembly による Ruby ランタイムのブラウザ実行
  • ドキュメント内コード実行の実装
  • ユーザー体験向上とエラーハンドリング
🔗 関連リソース
16:00-16:30 Small Hall JA
CRuby ソースコード読解への道
Guide to getting started walking source codes of CRuby
🔧 Ruby Internals 📚 Education & Documentation
📖 概要

「CRubyのぼうけんのしょ」。CRubyソースコード読解ガイド。

📚 背景知識

CRuby(Matz の Ruby)のソースコードを読むことは、Ruby 言語と実装の深い理解をもたらします。ただし、数十万行の C コードは初心者にとって圧倒的です。この話は、ソースコード読解への実践的なガイドで、どこから始め、どう進めるかを体系的に説明します。

🎯 注目ポイント
  • CRuby ソースコード構成の理解
  • 効率的な読解戦略と重要な部分の特定
  • 深い理解へのステップアップ
🔗 関連リソース
16:40-17:10
16:40-17:10 Large Hall JA
数字、数字、そして数字
Digits, Digits, and Digits
🔧 Ruby Internals
📖 概要

BigDecimal/BigMath。任意精度計算の改善。

📚 背景知識

Ruby の BigDecimal は任意精度の10進数型で、金融計算や科学計算で精度が重要な場合に使用されます。浮動小数点数(Float)では誤差が蓄積しますが、BigDecimal は精度を保証します。BigMath は三角関数や対数などの数学関数を BigDecimal で計算するモジュールです。パフォーマンスと精度のトレードオフを考慮した改善について説明されます。

🎯 注目ポイント
  • 固定小数点演算と浮動小数点演算の違い
  • BigDecimal の内部表現と演算効率
  • 任意精度数学ライブラリの最適化
🔗 関連リソース
16:40-17:10 Sub Arena EN
より高速な Bundler、より幸せな開発者
Faster Bundler, Happier Developers
🔌 Tools & Libraries
📖 概要

Bundler 4のパフォーマンス改善。bundle installの高速化。

📚 背景知識

Bundler は Ruby のパッケージマネージャーで、Gemfile に指定した gem の依存関係を解決・インストールします。大規模プロジェクトでは `bundle install` に数分かかることもあり、開発効率の低下につながります。Bundler 4 では、依存関係解決アルゴリズムやキャッシング戦略を改善し、インストール時間を大幅に短縮しています。

🎯 注目ポイント
  • 依存関係解決アルゴリズムの改善
  • ネットワークアクセスとキャッシングの最適化
  • 並列ダウンロードとローカルストレージ活用
🔗 関連リソース
16:40-17:10 Small Hall JA
スタンドアロン Ruby プログラミング環境の構築
Building a Standalone Ruby Programming Environment
🤖 mruby/PicoRuby
📖 概要

$20のmrubyシングルボードコンピュータ。ディスプレイ・キーボード付き。

📚 背景知識

手頃な価格のシングルボードコンピュータ(Raspberry Pi など)と小型ディスプレイ、キーボードを組み合わせることで、デスクトップのような使い勝手を持つ mruby 開発環境が実現されます。コスト効率と実用性を兼ね備え、教育や組み込み開発に最適です。この環境では、Ruby コードの作成・実行・デバッグをすべてそのデバイス上で行えます。

🎯 注目ポイント
  • シングルボードコンピュータの選定と統合
  • mruby IDE としてのカスタマイズ
  • リソース制約下での UX 設計
🔗 関連リソース
17:20-18:20
17:20-18:20 Large Hall EN/JA
ライトニングトーク
Lightning Talks
📚 Education & Documentation
📖 概要

多様な Ruby トピックの 5 分スピーチ

📚 背景知識

ライトニングトークは、複数の発表者が 5 分程度の短時間で Ruby 関連のトピックについてプレゼンテーションする形式です。小さなアイデア、ツール、経験共有など、多様なコンテンツが迅速に提供されます。参加者は様々な視点から Ruby エコシステムを学べます。

🎯 注目ポイント
  • 多様な Ruby コミュニティの知見を一度に体験
  • 自分の経験やアイデア発表の練習機会
  • 短時間で複数のテーマをカバー
🔗 関連リソース
09:30-10:30
09:30-10:30 Large Hall EN
JRuby の 20 年
Twenty Years of JRuby
🔧 Ruby Internals
📖 概要

JRuby 10.1。Ruby 4互換。JVM上のRuby。

📚 背景知識

JRuby は Java Virtual Machine (JVM) 上で動作する Ruby 実装で、2006 年の初版から約 20 年の歴史を持ちます。Java のエコシステム(ライブラリ、フレームワーク)と Ruby の柔軟性を組み合わせることで、強力な開発環境を提供します。JRuby 10.1 は Ruby 4 との互換性を追求し、モダンな Ruby 機能をサポートしています。

🎯 注目ポイント
  • JRuby の歴史とアーキテクチャの進化
  • Ruby 4 互換性の実装課題
  • Java エコシステムとの相互運用性
🔗 関連リソース
10:50-11:20
10:50-11:20 Large Hall EN
AST ギャラクシーから Virtual Machine ブルースへ
The AST Galaxy to the Virtual Machine Blues
⚡ Performance 🔧 Ruby Internals
📖 概要

ASTro - AST最適化フレームワーク。C生成。

📚 背景知識

Ruby のコンパイルパイプラインは、ソースコード → 字句解析 → 構文解析 → AST(抽象構文木) → バイトコード → VM 実行という流れです。ASTro はこのパイプラインで AST をより効率的に最適化するフレームワークです。最適化されたバイトコードを生成し、さらに C コード生成も行うことで、パフォーマンスが向上します。

🎯 注目ポイント
  • AST 最適化の種類と効果
  • C コード生成による高速化戦略
  • コンパイルパイプラインの設計と実装
🔗 関連リソース
10:50-11:20 Sub Arena EN
型不要、メソッド呼び出し可能性チェックだけで
No Types Needed, Just Callable Method Check
🧪 Testing & Quality
📖 概要

Method-Ray gem。型注釈なしのNoMethodError防止。Rust実装。

📚 背景知識

Ruby はダックタイピングに基づいており、型注釈がない動的言語です。NoMethodError は、存在しないメソッドを呼び出そうとした時に発生する実行時エラーです。Method-Ray gem は、Rust で実装された高速メソッド存在チェック機構で、事前に呼び出し可能性を検証し、エラーを予防できます。型システムを導入しなくても、堅牢性が向上します。

🎯 注目ポイント
  • ダックタイピングの利点と課題
  • メソッド存在チェックの実装戦略
  • Rust による性能向上
🔗 関連リソース
10:50-11:20 Small Hall JA
Cygwin で Ruby を走らせ続ける
Keeping Ruby Running on Cygwin
🔧 Ruby Internals
📖 概要

Cygwin環境でのRubyパッケージメンテナンス。

📚 背景知識

Cygwin は Windows 上で UNIX/Linux 互換環境を提供するツールセットです。Ruby を Cygwin で実行するには、Windows と UNIX の差異を吸収する必要があります。ファイルパス、プロセス管理、ソケット操作など、多くの詳細について互換性を保つことは継続的な課題です。この話では、Cygwin Ruby パッケージのメンテナンス経験と工夫について共有されます。

🎯 注目ポイント
  • Windows/UNIX 互換性の課題と解決策
  • Cygwin 環境特有のバグ対応
  • 多プラットフォーム対応の運用知見
🔗 関連リソース
11:30-12:00
11:30-12:00 Large Hall EN
Ruby の次世代ガベージコレクターの構築
Building the Next-Generation Garbage Collector in Ruby
⚡ Performance 🔧 Ruby Internals
📖 概要

MMTk統合。Moving Immix。モジュラーGC。

📚 背景知識

ガベージコレクション(GC)はメモリ管理の中核で、Ruby のパフォーマンスに大きな影響を与えます。MMTk(Memory Management Toolkit)は、メモリ管理アルゴリズムをモジュール化し、再利用可能な形で提供するプロジェクトです。Moving Immix は、移動可能なオブジェクトヒープを持つ GC アルゴリズムで、メモリの断片化を削減し、効率を向上させます。

🎯 注目ポイント
  • 世代別 GC と動作原理
  • MMTk フレームワークの利点
  • Moving Immix アルゴリズムの実装と評価
11:30-12:00 Sub Arena WEBASSEMBLY
Uzumibi: エッジのための mruby の再発明
Uzumibi: Reinventing mruby for the Edges
🤖 mruby/PicoRuby 🌐 WebAssembly
📖 概要

mruby/edge - Pure RustのmrubyVM。Wasmバイナリ400KiB以下。エッジコンピューティング。

📚 背景知識

エッジコンピューティングは、クラウドの代わりにネットワークの端端(エッジ)でデータ処理を行う形態です。帯域幅とレイテンシーの削減が重要です。mruby/edge は、Rust で pure に実装された mruby VM で、WebAssembly にコンパイルすると 400KB 以下のバイナリサイズに収まり、エッジデバイスで実行できます。

🎯 注目ポイント
  • Pure Rust 実装の利点と課題
  • バイナリサイズ最適化戦略
  • エッジコンピューティングでの Ruby の活用
🔗 関連リソース
11:30-12:00 Small Hall JA
DJ コントローラーでプログラミング - ノットバイブコーディング
Programming with a DJ Controller - not vibe coding
🎮 Fun & Creative
📖 概要

DJコントローラーをHIDとして活用。Ruby実装。

📚 背景知識

DJ コントローラーは音楽製作機器で、複数のフェーダー、ボタン、ノブを備えています。これらを Human Interface Device (HID) として認識し、Ruby でプログラム制御することで、ユニークなインタラクティブプログラミング環境を構築できます。単なるビブコーディング(雰囲気でのコーディング)ではなく、実用的な入出力インタフェースとして活用します。

🎯 注目ポイント
  • HID(Human Interface Device)の制御
  • Ruby での USB デバイス通信
  • パフォーマンスと実用性を兼ねたシステム設計
🔗 関連リソース
13:30-14:00
13:30-14:00 Large Hall EN
Require フック: Ruby の拡張性のギャップを埋める
Require Hooks: Filling the Gap in Ruby's Extensibility
🔌 Tools & Libraries
📖 概要

require-hooks gem。require/load呼び出しのインターセプト。

📚 背景知識

Ruby の `require` と `load` は、外部ファイルのコードを実行する基本的なメカニズムです。require-hooks gem を使うことで、これらの呼び出しをインターセプト(仲介)し、読み込む前後に処理を挿入できます。これにより、コード変換、モニタリング、セキュリティチェックなどが可能になり、Ruby の拡張性が大幅に向上します。

🎯 注目ポイント
  • require/load フック の実装メカニズム
  • コード変換とメタプログラミングの活用
  • パフォーマンスとセキュリティのバランス
🔗 関連リソース
13:30-14:00 Sub Arena EN
ブラックフライデー生き残り作戦: Falcon で1000億リクエスト処理
Surviving Black Friday: 100 billion requests with Falcon!
🏗️ Web & Infrastructure ⚡ Performance
📖 概要

Shopify BF2025。Falcon。2300万RPM。async Ruby。

📚 背景知識

ブラックフライデーは e コマース業界最大級のセールイベントで、通常の 10 倍以上のアクセス数が発生します。Falcon は高性能な非同期 HTTP サーバーで、Ruby で実装されながら、Node.js や Go と同等のパフォーマンスを発揮します。非同期 I/O と効率的なスケジューリングにより、限られたリソースで膨大なリクエストを処理できます。

🎯 注目ポイント
  • 非同期 Ruby プログラミングの実装
  • 高スループットサーバーの設計と最適化
  • 大規模負荷試験とスケーリング戦略
🔗 関連リソース
13:30-14:00 Small Hall WEBASSEMBLY
ブラウザ上の純正律: Ruby で構築するシーケンサー
Pure Intonation on Browser: Building a Sequencer with Ruby
🌐 WebAssembly 🎮 Fun & Creative
📖 概要

Ruby/WASMブラウザシンセサイザー。純正律。Web Audio API。

📚 背景知識

純正律は、周波数の単純な整数比に基づく音階で、よりクリアで自然な音をもたらします。Ruby/WASM をブラウザで実行し、Web Audio API と連携することで、ブラウザ内で直接 Ruby でシンセサイザーを実装できます。音響プログラミングと Web 技術の融合により、インタラクティブな音響体験が実現されます。

🎯 注目ポイント
  • 純正律の数学的基礎と音響特性
  • Web Audio API との連携
  • Ruby での実時間音響処理
🔗 関連リソース
14:10-14:40
14:10-14:40 Large Hall JA
より高速な FFI
A Faster FFI
⚡ Performance 🔧 Ruby Internals
📖 概要

FFI高速化。C拡張に匹敵するパフォーマンス。

📚 背景知識

FFI(Foreign Function Interface)は、Ruby から C ライブラリ関数を呼び出すための仕組みです。従来は C 拡張より遅いと見なされていましたが、最新の最適化により、C 拡張と同等のパフォーマンスが実現されました。型情報の活用やコンパイル時最適化が鍵となります。

🎯 注目ポイント
  • FFI の内部実装とボトルネック
  • 型情報を活用した最適化
  • C 拡張との性能比較
🔗 関連リソース
14:10-14:40 Sub Arena EN
RBS パーサーを高速化する
Making the RBS Parser Faster
⚡ Performance 🧪 Testing & Quality
📖 概要

RBSパーサーの5倍性能退行の修正。C実装改善。

📚 背景知識

RBS(Ruby Signature)は Ruby の型注釈言語で、`.rbs` ファイルにメソッドシグネチャを記述します。RBS パーサーが 5 倍遅くなっていた問題が発見され、C 実装の改善により解決されました。パーサーの性能は IDE の応答性に直結するため、この改善は開発体験の大幅な向上につながります。

🎯 注目ポイント
  • パーサーの性能解析とボトルネック特定
  • C 実装での最適化テクニック
  • IDE 統合での性能の重要性
🔗 関連リソース
14:10-14:40 Small Hall JA
実践的 MQTT を使った PicoRuby
PicoRuby with Practical MQTT
🤖 mruby/PicoRuby
📖 概要

PicoRuby上のMQTTクライアント。メモリ制約下のネットワークプロトコル。

📚 背景知識

MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)は、IoT デバイス向けの軽量なメッセージングプロトコルです。PicoRuby で MQTT クライアントを実装すると、マイコン上で直接クラウド連携ができます。メモリ制約下での効率的な実装が重要なポイントです。

🎯 注目ポイント
  • MQTT プロトコルの仕様と実装
  • メモリ効率とネットワーク効率のバランス
  • マイコンからクラウドへの通信
🔗 関連リソース
14:50-15:20
14:50-15:20 Large Hall EN
コア Set の実装
Implementing Core Set
🔧 Ruby Internals
📖 概要

Ruby 4.0でSetがコアクラスに。RTypedDataのメモリ使用量削減。

📚 背景知識

Ruby では Set クラスは従来 stdlib に含まれていましたが、Ruby 4.0 でコアクラスに昇格します。コアクラス化により、更にパフォーマンスが重要になります。RTypedData を使用したメモリ効率の改善が実現されました。

🎯 注目ポイント
  • Set 実装とハッシュテーブルの設計
  • RTypedData の活用
  • コアクラスのメモリ効率最適化
🔗 関連リソース
14:50-15:20 Sub Arena EN
C から Ruby へ: Doom の移植
From C to Ruby: Porting Doom
🎮 Fun & Creative
📖 概要

Doom(1993)のRuby移植。BSPレンダラー。gem install doom。

📚 背景知識

Doom(1993)は伝説的な FPS ゲームで、その革新的な 3D グラフィックス技術(BSP ツリー)は今も学習価値があります。Ruby への移植は、言語の表現力と性能の可能性を示します。gem として配布される実験的プロジェクトです。

🎯 注目ポイント
  • BSP(Binary Space Partition)ツリーの仕組み
  • 3D グラフィックス処理の最適化
  • 大規模ゲームロジックの Ruby 実装
🔗 関連リソース
14:50-15:20 Small Hall WEBASSEMBLY
ruby.wasm はまた JavaScript から Ruby ライブラリを呼び出せる
ruby.wasm also enables JavaScript to call Ruby libraries
🌐 WebAssembly
📖 概要

JSからRubyライブラリ呼び出し。Node.js/ブラウザ対応。

📚 背景知識

ruby.wasm により、Ruby コードをブラウザとサーバー(Node.js)両方で実行できます。Ruby ライブラリを Ruby として書き、JavaScript から直接呼び出すことで、フルスタック JavaScript/Ruby 開発が可能になります。

🎯 注目ポイント
  • ruby.wasm のバイディング機構
  • JavaScript ↔ Ruby 間の相互運用性
  • フルスタック development の新アプローチ
🔗 関連リソース
16:00-16:30
16:00-16:30 Large Hall EN
スレッド調整 Ractor: 成果をもたらすパターン
Thread-Coordinated Ractors: The Pattern That Delivers
⚡ Performance 🏗️ Web & Infrastructure
📖 概要

Karafka。Ractorプール。70%スループット向上。

📚 背景知識

Karafka は Ruby での Kafka コンシューマー実装フレームワークで、高スループットの分散メッセージングを扱います。Ractor を使用したスレッド調整パターンにより、並列処理の効率が向上し、スループットが 70% 改善されました。

🎯 注目ポイント
  • Ractor を使った並列メッセージ処理
  • スレッドプーリングの設計パターン
  • Kafka との統合と大規模データ処理
🔗 関連リソース
16:00-16:30 Sub Arena EN
🔧 Ruby Internals ⚡ Performance
📖 概要

Ruby↔C++ツールチェーン。Rice, ffi-clang, ruby-bindgen。PyTorch/OpenCVバインディング。

📚 背景知識

Ruby から高性能な C++ ライブラリ(PyTorch、OpenCV など)を活用するには、効率的なバインディングが必要です。Rice は Ruby-C++ 相互運用を簡素化し、ffi-clang と ruby-bindgen は自動バインディング生成を支援します。これにより、機械学習やコンピュータビジョン処理が Ruby で手軽に実行できます。

🎯 注目ポイント
  • Ruby ↔ C++ バインディングの仕組み
  • Rice ライブラリの活用
  • 自動バインディング生成ツール
🔗 関連リソース
16:00-16:30 Small Hall JA
CRuby のリアルタイム可観測性を追跡する
Chasing Real-Time Observability for CRuby
⚡ Performance 🔧 Ruby Internals
📖 概要

rrtrace。3D可視化(時間×スレッド×コールスタック)。GVL切替・GCの可視化。

📚 背景知識

rrtrace は Ruby の実行状況を 3 次元でリアルタイム可視化するツールです。時間軸、スレッド、コールスタック の 3 次元で、GVL スイッチと GC の影響を明確に表示します。パフォーマンス解析とボトルネック特定が直感的に可能になります。

🎯 注目ポイント
  • 3D トレース可視化の技術
  • GVL とスレッド管理の理解
  • GC による停止時間の測定と最適化
🔗 関連リソース
16:40-17:10
16:40-17:10 Large Hall JA
実践的 TypeProf: Optcarrot 解析の教訓
Practical TypeProf: Lessons from Analyzing Optcarrot
🧪 Testing & Quality
📖 概要

TypeProfでOptcarrot解析。実践的ワークフロー。

📚 背景知識

TypeProf は Ruby コードの型を自動的に推論するツールです。Optcarrot は Pac-Man クローンで Ruby パフォーマンス測定のベンチマークです。TypeProf で Optcarrot を解析することで、動的言語での型推論の課題と実践的なワークフローが明らかになります。

🎯 注目ポイント
  • 静的型推論の仕組みと限界
  • 動的言語での型情報の活用
  • 実践的なワークフロー設計
🔗 関連リソース
16:40-17:10 Sub Arena EN
誰のメモリなのか
Whose Memory is it Anyway
⚡ Performance 🔧 Ruby Internals
📖 概要

ZJITの副作用解析。文の最適化・並べ替え・削除。

📚 背景知識

ZJIT の最適化パスで重要なのは、副作用解析(side-effect analysis)です。メモリ読み書き、メソッド呼び出しなどの副作用を追跡し、安全に文を最適化・並べ替え・削除できるかを判定します。正確な副作用解析により、JIT コンパイラの最適化が安全かつ有効になります。

🎯 注目ポイント
  • 副作用解析の仕組み
  • コンパイラ最適化の安全性確保
  • 文の再配置と削除の判定
🔗 関連リソース
16:40-17:10 Small Hall JA
形式仕様からプロパティベーステストへ
From Formal Specification to Property Based Test
🧪 Testing & Quality
📖 概要

形式仕様からプロパティベーステスト生成。

📚 背景知識

形式仕様は、プログラムの動作を数学的に記述するものです。プロパティベーステストは、仕様の性質(property)を検証するテストです。形式仕様からプロパティベーステストを自動生成することで、テスト開発の効率と品質が大幅に向上します。

🎯 注目ポイント
  • 形式仕様の書き方と活用
  • プロパティベーステストの設計
  • 自動テスト生成の実装
🔗 関連リソース
17:20-17:50
17:20-17:50 Large Hall EN
Ruby ドキュメンテーションの未来
The future of Ruby documentation
📚 Education & Documentation
📖 概要

RDoc→GFM移行。RBS統合。LLM対応ドキュメント。

📚 背景知識

Ruby のドキュメントツール RDoc は、Markdown(GFM)への移行を進めています。RBS(型シグネチャ)の統合により、型情報を含むドキュメントが自動生成されます。さらに LLM(大規模言語モデル)が活用しやすい構造化ドキュメント形式も検討されています。

🎯 注目ポイント
  • RDoc から GFM への移行
  • RBS による型情報の統合
  • LLM 友好的なドキュメント構造
🔗 関連リソース
17:20-17:50 Sub Arena EN
自分の Ruby での不変条件: 変わってはいけないこと
Invariants in my own Ruby: some things must never change
⚡ Performance 🔧 Ruby Internals
📖 概要

monoruby(Rust実装Ruby)。JIT不変条件と脱最適化。

📚 背景知識

monoruby は Rust で実装された Ruby インタプリタで、JIT コンパイルと不変条件(invariant)の管理が重要です。JIT が生成するコードは、特定の仮定(クラス定義の不変性など)の下で最適化されています。仮定が破られた時は脱最適化(deoptimization)してインタプリタに戻ります。

🎯 注目ポイント
  • JIT 不変条件の種類と管理
  • 脱最適化の仕組みと性能への影響
  • Rust での実装における安全性
🔗 関連リソース
17:20-17:50 Small Hall JA
PRK Firmware と R2P2 の統合
Integration of PRK Firmware and R2P2
🤖 mruby/PicoRuby
📖 概要

PRKキーボードファームウェアとR2P2の統合。

📚 背景知識

PRK Firmware は Ruby で書ける自作キーボードファームウェアで、マイコン上で直接 Ruby コードを実行できます。R2P2 は Raspberry Pi Pico 向けの PicoRuby 実装です。これらを統合することで、キーボード設定を Ruby で簡潔に記述できます。

🎯 注目ポイント
  • PRK Firmware のアーキテクチャ
  • マイコン上の Ruby スクリプティング
  • HID デバイスの実装
09:20-10:30
09:20-10:30 Large Hall EN/JA
Ruby コミッターと世界
Ruby Committers and the World
📚 Education & Documentation
📖 概要

Ruby言語コミッターとのパネルディスカッション。

📚 背景知識

Ruby 言語の開発は、コア開発者たちの協力により進められています。このパネルでは、コミッターが Ruby の過去、現在、未来について語り、コミュニティからの質問に応答します。Ruby のビジョン、技術的課題、コミュニティへの期待などが議論されます。

🎯 注目ポイント
  • Ruby 開発の現状と課題
  • Ruby 4.0 以降のロードマップ
  • コミュニティとの関わり方
🔗 関連リソース
10:50-11:20
10:50-11:20 Large Hall JA
語られないソケットタイムアウトの物語
The Less-Told Story of Socket Timeouts
🔧 Ruby Internals
📖 概要

Ruby 4.0のopen_timeout。HEv2の影響。長年のバグ修正。

📚 背景知識

ソケットタイムアウトは、ネットワーク接続時のタイムアウト設定です。Ruby 4.0 で `open_timeout` の挙動が改善され、HEv2(Event.io)の影響も考慮されました。長年の懸案だったバグが修正され、ネットワーク処理の信頼性が向上します。

🎯 注目ポイント
  • ソケットタイムアウトの仕組みと課題
  • HEv2 の影響と対応
  • プラットフォーム間の互換性確保
10:50-11:20 Sub Arena EN
LLM を使った Ruby パフォーマンス問題の力ずく解決
Brute-Forcing Ruby Performance Issues with LLMs
⚡ Performance
📖 概要

LLMエージェントでRubyパフォーマンス改善。MCP活用。

📚 背景知識

大規模言語モデル(LLM)は、Ruby コードのパフォーマンス問題を自動的に分析・提案できます。Model Context Protocol (MCP) を活用することで、LLM がプロファイリングツール、コンパイラ、デバッガーなどの外部ツールにアクセスできます。これにより、自動的なパフォーマンス最適化が可能になります。

🎯 注目ポイント
  • LLM を使ったコード解析と提案
  • MCP による ツール連携
  • 自動最適化と人的介入のバランス
🔗 関連リソース
10:50-11:20 Small Hall JA
mruby/c のネイティブマルチコア対応
Native Multi-Core Support in mruby/c
🤖 mruby/PicoRuby
📖 概要

mruby/cマルチコア対応。Mutex、コア間タスク切替。

📚 背景知識

mruby/c はマイコン向けの軽量 Ruby VM で、マルチコアプロセッサの活用は新しい課題です。複数コア間でのタスク実行、相互排除ロック(Mutex)、メモリ同期などを効率的に実装することで、マイコンの並列処理能力を活用できます。

🎯 注目ポイント
  • マルチコア上でのタスクスケジューリング
  • Mutex と同期プリミティブの実装
  • メモリ一貫性の確保
🔗 関連リソース
11:30-12:00
11:30-12:00 Large Hall EN
Ruby のためのライトバリア検証 GC
A Write Barrier Validating GC for Ruby
⚡ Performance 🔧 Ruby Internals
📖 概要

ライトバリア検証GC。メモリ破損バグの動的検出。

📚 背景知識

ライトバリア(write barrier)は GC が新しいオブジェクト参照を検出するメカニズムです。ライトバリア検証 GC は、ライトバリアが正しく機能しているかを検証し、メモリ破損バグを動的に検出します。デバッグやテストに有用です。

🎯 注目ポイント
  • ライトバリアの仕組み
  • GC 正確性の検証方法
  • メモリバグの検出と診断
🔗 関連リソース
11:30-12:00 Sub Arena EN
DSL のための DSL を書く: TracePoint でコード生成をキャッチ
Writing DSL for DSL: Catch Code as It's Born with TracePoint
🔧 Ruby Internals
📖 概要

TracePointでメタプログラミングの動的解析。DSLのためのDSL。

📚 背景知識

TracePoint は Ruby のメタプログラミング機構で、メソッド定義、クラス定義などのイベントを監視できます。DSL(Domain Specific Language)の実装時に TracePoint を使用することで、DSL 自体が生成するコードを動的に解析・変換できます。これにより、より高度な DSL 設計が可能になります。

🎯 注目ポイント
  • TracePoint の活用と性能影響
  • メタプログラミングの動的解析
  • DSL 設計での高度なパターン
11:30-12:00 Small Hall JA
Pure Ruby Apache Arrow リーダー/ライター
Pure Ruby Apache Arrow reader/writer
🔧 Ruby Internals
📖 概要

Pure Ruby Apache Arrow実装。Ruby Association Grant 2025。

📚 背景知識

Apache Arrow はカラム型データフォーマットで、高速なデータ処理を実現します。Pure Ruby での Apache Arrow 実装により、C 拡張に依存せず、Ruby のみで Arrow ファイルを読み書きできます。Ruby Association Grant 2025 により支援されています。

🎯 注目ポイント
  • Apache Arrow フォーマットの理解
  • カラム型データ構造の実装
  • Pure Ruby での高性能データ処理
13:30-14:00
13:30-14:00 Large Hall JA
Ruby で正規表現を(再)構築
(Re)make Regexp in Ruby
⚡ Performance 🔧 Ruby Internals
📖 概要

Onigmo APIの公開。JIT対応Regexpエンジン。

📚 背景知識

Onigmo は Ruby が使用する正規表現エンジンで、複雑な文法を高速に処理します。Onigmo API の公開により、Ruby コミュニティが API を直接利用できるようになります。JIT コンパイラとの連携により、さらに高速化が実現されます。

🎯 注目ポイント
  • Onigmo エンジンの仕組み
  • 正規表現の JIT コンパイル
  • API の公開と活用
🔗 関連リソース
13:30-14:00 Sub Arena EN
Ruby 2 から 4 へ: モダン VM のための C 拡張アップデート
From Ruby 2 to 4: Updating a C extension for a Modern VM
🔧 Ruby Internals
📖 概要

datadog gem近代化。Ruby 4時代のC API。

📚 背景知識

Ruby 2 時代に書かれた C 拡張を Ruby 4 で動作させるには、API の変更に対応する必要があります。Datadog Ruby gem は大規模な C 拡張で、GVL、メモリ管理、新しい API を活用した現代化を実現しています。

🎯 注目ポイント
  • Ruby 2 から 4 への API 変更
  • GVL 対応の現代化
  • C 拡張のメンテナンス戦略
🔗 関連リソース
13:30-14:00 Small Hall JA
Smalruby: 双方向変換で Ruby を可視化
Smalruby: Visualizing Ruby with Bidirectional Transpiration
📚 Education & Documentation
📖 概要

Smalruby 3。Scratchブロック↔Rubyの双方向変換。

📚 背景知識

Smalruby は Ruby 学習向けのビジュアルプログラミング環境で、Scratch ブロックと Ruby コードを双方向で変換できます。Smalruby 3 では、この相互変換がより堅牢になり、初心者が Ruby への移行をスムーズに行えます。

🎯 注目ポイント
  • ビジュアルプログラミングと text コードの相互変換
  • 初心者向け学習環境の設計
  • プログラミング概念の段階的理解
🔗 関連リソース
14:10-14:40
14:10-14:40 Large Hall JA
Ruby が Ruby をリリース
Ruby Releases Ruby
🔐 Security & Release
📖 概要

自動化リリース。Sigstore。サプライチェーンセキュリティ。

📚 背景知識

Ruby のリリースプロセスが自動化され、Sigstore による暗号署名でセキュリティが強化されています。サプライチェーン全体のセキュリティを考慮し、Ruby ライブラリの信頼性を確保します。

🎯 注目ポイント
  • 自動化リリースのワークフロー
  • Sigstore によるコード署名
  • サプライチェーン攻撃への防御
🔗 関連リソース
14:10-14:40 Sub Arena EN
HTML 認識型 ERB: リアクティブレンダリングへの道
HTML-Aware ERB: The Path to Reactive Rendering
🏗️ Web & Infrastructure
📖 概要

Herb::Engine。構造認識型ERBレンダリング。差分更新。

📚 背景知識

Herb::Engine は HTML 構造を認識した ERB(Embedded Ruby)テンプレートエンジンで、差分更新により効率的なレンダリングを実現します。Web フレームワークのパフォーマンスを大幅に向上させます。

🎯 注目ポイント
  • HTML 構造の認識と解析
  • 差分検出アルゴリズム
  • リアクティブレンダリング
🔗 関連リソース
14:10-14:40 Small Hall JA
NES 上の Ruby
Ruby on NES
🎮 Fun & Creative
📖 概要

nesruby - NES上のRubyインタプリタ。The Ruby Catcher。

📚 背景知識

NES(Nintendo Entertainment System)は 1983 年のゲーム機で、8 ビット CPU、数 KB のメモリを搭載しています。nesruby はこの極めて限定的な環境で Ruby インタプリタを実行します。技術的な挑戦であると同時に、Ruby の軽量性と柔軟性を示すプロジェクトです。

🎯 注目ポイント
  • 8 ビット NES での Ruby 実行
  • 極限でのメモリ最適化
  • レトロコンピューティングと Ruby
🔗 関連リソース
14:50-15:20
14:50-15:20 Large Hall EN
Hash を並列化、スレッドセーフに、高速に!
Making Hash Parallel, Thread-Safe and Fast!
⚡ Performance 🔧 Ruby Internals
📖 概要

Hash並列化。新しいロック機構。GVLより安全。

📚 背景知識

Ruby の Hash は内部ロックなしで非スレッドセーフです。新しいロック機構により、複数スレッド間での安全なアクセスが実現され、GVL より精密な制御が可能になります。

🎯 注目ポイント
  • Hash の並列化とロック機構
  • GVL との比較
  • スレッドセーフ性と性能のバランス
14:50-15:20 Sub Arena EN
Ruby ツールのための高速コードインデックス
Blazing-fast Code Indexing for Smarter Ruby Tools
🔌 Tools & Libraries ⚡ Performance
📖 概要

Rubydex。RubyLSP/Tapiocaで10倍高速化。

📚 背景知識

Rubydex は Ruby コード索引プロジェクトで、RubyLSP(言語サーバープロトコル)と Tapioca(RBS 生成ツール)の性能を 10 倍改善します。高速なコード検索と解析により、IDE の応答性が大幅に向上します。

🎯 注目ポイント
  • 全文索引とコード解析の最適化
  • RubyLSP の性能改善
  • IDE 統合での利点
🔗 関連リソース
14:50-15:20 Small Hall JA
IoT 向け PicoRuby: MQTT でクラウド接続
PicoRuby for IoT: Connecting to the Cloud with MQTT
🤖 mruby/PicoRuby 🏗️ Web & Infrastructure
📖 概要

ESP32上PicoRuby。WiFi/MQTT/TLS。AWS IoT Core接続。

📚 背景知識

ESP32 はマイコンで、WiFi とスレッドをサポートしています。PicoRuby 上で MQTT(メッセージング)と TLS(暗号化通信)を実装することで、AWS IoT Core などのクラウドサービスへの接続が実現されます。

🎯 注目ポイント
  • ESP32 での WiFi と通信
  • MQTT クライアント実装
  • TLS による安全な通信
🔗 関連リソース
16:00-16:30
16:00-16:30 Large Hall EN
Ruby 4.1 ZJIT による高速メソッド呼び出し
Lightning-Fast Method Calls with Ruby 4.1 ZJIT
⚡ Performance
📖 概要

ZJITのLightweight Frames。メソッドインライニング。YJIT→ZJIT移行。

📚 背景知識

ZJIT は Lightweight Frames テクニックにより、メソッド呼び出しオーバーヘッドを削減します。メソッドインライニングにより、呼び出し自体を排除できます。YJIT からの移行により、さらに高速化が実現されます。

🎯 注目ポイント
  • Lightweight Frames の仕組み
  • メソッドインライニング
  • JIT コンパイラの世代交代
🔗 関連リソース
16:00-16:30 Sub Arena EN
Ruby ザ・ハードウェイ: バイトコードで plain Ruby 最適化
Ruby the Hard Way: Writing Bytecode to Optimize Plain Ruby
⚡ Performance
📖 概要

Rubyバイトコード直接記述によるホットパス最適化。

📚 背景知識

Ruby のバイトコード仕様を理解し、直接バイトコードを記述することで、パフォーマンスクリティカルなホットパスを最適化できます。Ruby の柔軟性を活用した低レベル最適化です。

🎯 注目ポイント
  • Ruby バイトコード形式の理解
  • ホットパス最適化の手法
  • パフォーマンスとメンテナンス性のバランス
🔗 関連リソース
16:00-16:30 Small Hall JA
十分な型: Ruby のヒューリスティック型推論
Good Enough Types: Heuristic Type Inference for Ruby
🧪 Testing & Quality
📖 概要

type-guessr。ダックタイピングの逆推論。LSPアドオン。

📚 背景知識

Ruby はダックタイピング言語ですが、使用パターンから型を逆推論することで、IDE の補完精度を向上させられます。type-guessr はこのヒューリスティック型推論を実装し、RubyLSP アドオンとして提供されます。

🎯 注目ポイント
  • ダックタイピングからの型推論
  • ヒューリスティック手法
  • IDE 補完の精度向上
🔗 関連リソース
16:40-17:40
16:40-17:40 Large Hall JA
Matz キーノートスピーチ
Matz Keynote
📚 Education & Documentation
📖 概要

Ruby創始者による閉幕基調講演。

📚 背景知識

Yukihiro 'Matz' Matsumoto は Ruby 言語の創始者で、RubyKaigi の最終日にはかならずキーノート講演を行います。Ruby の過去、現在、未来について、言語設計の哲学を交えて語られます。Ruby コミュニティにとって最も重要なスピーチです。

🎯 注目ポイント
  • Ruby 言語の設計哲学
  • Ruby の現状と成果
  • Ruby 4.0 以降への期待
🔗 関連リソース